お久しぶりです。
ちょっと思うことがあって、長文を書いてしまいました。
タイトルに「1」と書いてあるように、シリーズ記事です。全4回くらいを予定しています。
足場が崩れつつあるような気がする
きっかけは、かんなさんのnoteの投稿を見たことでした。
「わかるー」と言いたい内容だったのですが、これ以前は共通認識だったなあと思ったのです。
もちろん、この投稿は「界隈」特有の事情を外部の人たちに説明する意味合いが大きいんだと思いますが、おそらくそれを記事で説明するに至った理由が何かあったはずです。
でも自分にはその理由も思い浮かばなかったし、このような「総括」的な記事が書かれたこと自体にも不安を覚えました。
何かが起きている(た?)っぽいのに全く事情が思い当たらない恐怖。
念のために言っておくと、別に「何が起きたのか説明してほしい」と言いたいわけではありません。
何かあったのに詳しいことが全くわからないのが普通になっている現状を改めて痛感したというか。
まあ自分の情報感度が鈍っているのも確かなんですが…
でも自分が一番気になったのは、ニコニコ動画のコミュニティ機能「ニコニコミュニティ」の終了でした(さらっと触れられていただけですが)。
個人的にはあまり積極的に利用はしていなかったので、第一報を聞いたときはそれほどピンとこなかったんですが、考えてみたらニコニコのMMDコミュはほとんどのMMDerが登録していただろうし、実際に告知場所として生きていたと思うので、それがなくなるのはだいぶ痛いですよね。
思えば、MMDユーザーがプラットフォーム的に利用しているサービスに関するネガティブな状況やニュースを多く聞きます。
- ブロマガの終了
- X/Twitterの不安定さ
- ニコニコ動画の長期サービス停止
- ニコニコミュニティ終了
- BowlRollさんの赤字
etc,etc…
以前とはだいぶ状況が変わってきている
MMDユーザーが利用するサービスは、今までも移り変わりが多くありました。
以前は、「にゃっぽん」(日記機能がメインの、VOCALOIDファン向けSNS。2013年閉鎖)が情報やノウハウを集積する場所になっていたと思います。
「にゃっぽん」が閉鎖した後はTwitterがメインとなり、情報は各自がブロマガ(ニコニコ動画の「ユーザーブロマガ」機能)やブログで公開していました。
そのユーザーブロマガ機能は、2021年に終了しています。
また、MMD杯がなくなったことで「新人歓迎会」的なイベントがなくなり、「MMD動画を作り始めた作者がMMDerになる1」きっかけが減っているのではないかと考えています。
ニコニコのコミュ機能「ニコニコミュニティ」は、動画と生放送と掲示板が主な機能のコミュニティで、以前はイベントごとにコミュニティが立ち上げられ、イベントに参加する場合は動画を登録していたりしましたが、徐々に利用されなくなっていった印象です。
データ配布場所については、初期はアップローダが複数稼働していて、そこにアップするのがメインでした。
uploader.jpやloda.jpなど、個人でレンタルできるアップローダが当時から存在していたので、多数配布している人は自分でレンタルすることも多かったです。
そんな中、2010年にBowlRollが公開。
2012年にはloda.jpが閉鎖し、BowlRoll一強状態になりました。
その後、複数稼働していたMMDデータ専用アップローダも多くは運用停止し、アップローダによってはBowlRollにファイルを移管したところも複数あったようです。
汎用のレンタルアップローダであるuploader.jpは現在もサービスを続けているためこれを利用している人もいますが、あまり見ない気がします。
不安な点
かんなさんのnoteにも書いてあったのですが、
ニコニコミュニティが消滅した今、MMDユーザーが比較的多く集まってるポータルサービスはありません
そう、今は、MMDユーザーが情報を共有したりユーザー間でコミュニケーションを取れる場所がなくなってしまいました。
「Xが最低限の繋がり」状態だけど、Xはノイズが多すぎてMMDの技術情報を集めるのには向きません。最近は今後の先行きも怪しくなったし、更に散り散りになったら…
このままいくとコミュニティが断絶してしまうかもしれない
三人寄れば文殊の知恵という言葉がありますが、集まって意見交換してコミュニケーションできる場所は大事だと思うんです。
このままだとコミュニティが消滅してしまいそうな危機感を覚えました。
ユーザーはいてもコミュニティが無くなったら発展は難しいですよね…
そういえばニコニコが長期サービス停止したとき、「私の時間」を思い出したのですが。
ミク自体は今はプロセカがメインのコミュニティになっているような気がするけれど、MMDは多分ニコニコがなくなったらコミュニティ丸ごと消えるよなって思って、悲しくなりました。
次回
ネガティブな情報を煽るだけ煽って、今回は終わり。
次回はコミュニティについてもう少し掘り下げて考えてみます。
- ここでいうMMDerは、「MMD界隈」に所属している、くらいの意味合いです。
すなわち、MMDを利用して各ジャンルの動画を作っていた動画作者が、MMD杯というイベントに参加することを通じてMMDというジャンルというか周辺環境に帰属意識が生まれ、自分が「MMD界隈」に所属していることを意識するようになりMMDerになっていったのではないでしょうか。そういうきっかけがない今、新たなMMDer=MMDコミュニティに帰属意識を持った人は生まれにくくなっていると思います。 ↩︎
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